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08/01/2012    K子 1
自宅アパート近くの最寄り駅から、西に向かって一時間ほどJRに揺られていれば浜松駅だ。

地方都市とはいえ、平日の夕方ともなれば駅の構内は混雑している。

サービス業の僕は週末はいつも仕事で、平日のあいだ曜日の決まりなく不定期に一日だけ休みとなる。

通勤通学帰りの慌しい波にのまれたままで、とり合えず僕は待ち人にメールを打つことにした。

待ち人とはサイトで見つけた援助交際の女性である。


結婚して十数年たった妻との間には子供もなく、互いに働いているせいもあってここ数年はすれ違いの生活が続いている。

会話もなく食事も就寝も別な生活は、かつての独身時代とさほど変わりない。

こうして月一で、ふらふらと出かける僕に対しても特に何の感慨も無いようだ。

僕自身も妻が朝方まで帰宅しなかろうと問いただす気にもなれない。

そんな訳でもないのではあるが、ここニ三年は毎月のようにこうしてあまり褒められはしない休日を過ごしたりしている。


サイトでのやりとりで教わったメアドに到着の旨を送ってみた。

返信はすぐに返り、どうやらお相手も駅にいるようだ。

構内の観光案内所の前にいるとのことで、取り急ぎそちらに歩き出す。

待ち合わせだろうか何人か立ち並ぶ姿を見かけ、もう一度メールをしてみる。

そう顔も知らないのだ。

最近はそんなことさえも気にせずに相手を選んでいた。





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08/01/2012    K子 2

メールを送信してみると、立ち並ぶ中で携帯を開く女性がいた。


「はじめましてでいいのかな?K子さん?」

僕は近づいて声をかけてみた。

「どう?私?」僕の方は写真を公開してるので気づいてくれたようだ。

「お綺麗な方でよかったです、僕なんかよりは随分若くて」

おざなりの世辞を述べひとまず腰を落ち着けることにした。

僕にとって美醜や年齢など何の意味もなく、ただボク自身の不安、孤独ゆえの不安を消せる相手と時間があれば良かったのだ。

無論こんな事を正直に告げるほど若くもなく愚かでもなく、経験がずるい嘘を騙りだすのだが。

駅構内の喫茶で二人で座る。

この地に不慣れな僕は、素直に彼女に問いただす。

「できれば、休憩先を決めてください」と。

「それじゃあ知ってるとこがあるから、其処に行こうか?」

暫く考えを巡らせたあと彼女はこう言った。

こんな事が僕にとって当たり前のように、彼女にとっても日常であるのだろう。

少しだけ派手めの姿をした平凡な顔をみて、僕はそう思い立った。

駅の南口にあるタクシー乗り場へと向かい、それに乗り込んでゆく。

到着までの間彼女は普通に世間話をふり、子供の事仕事のことなど屈託なく話しかけてくる。

そして僕もごく普通の受け答えをし、これから先の時間など忘れたかのように喋り続けていた。



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08/10/2012    K子 3
ベッドに座り込んでいると、シャワーを浴びた彼女が出てきて横にと座り込んだ。

暫くの沈黙のあとそれでもとばかりに彼女が話しかけてきた。

「好きにしていいのよ、いつも奥さんとするときみたいに」

その言葉は長年すれ違ってる僕に苦笑をもたらし、珍しく緊張していた身体を解してくれた。

薄めの胸を覆い隠していたタオルを剥ぎ取り、遠慮無しに舐めまわす。

硬くなってきた乳首を含むと喘ぎ声があがる。

「ううん、気持ちいい」

演技とも取れる感じだったが、それもご愛嬌で愛撫を続ける。

股の間に指を差し込むとじんわりと濡れているようだった。

いつものように指を差込み、中の具合を確かめてみる。

人によって随分違うものだと改めて思う。

程よく潤ってきたのを確かめて、ゴムをつけ始める。

妻は子供はいらないと猫のように不妊の手術を受けていたので普段使う事はなかったのだが。

そんなところもすれ違いの一因かもしれない。

子供好きで人恋しい僕と、子供嫌いで夜の営みも好まない妻と。



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